1.自動運転用ECU
日立オートモティブシステムズ株式会社は,これまで株式会社SUBARUのEyeSight*に採用されているステレオカメラや,日産自動車株式会社のセレナ*に搭載された高速道路同一車線自動運転技術ProPILOT*に代表される先進運転支援用ADAS(Advanced Driver Assistance System) ECU(Electronic Control Unit)を製品化してきた。さらに,今後のモビリティ社会のキー技術になると予想される自動運転に向け開発に取り組んでいる。
自動運転用ECUには高い処理能力や,大規模化・複雑化するソフトウェアおよび高度なセキュリティへの対応が求められるため,日立オートモティブシステムズでは,FPGA(Field Programmable Gate Array)の適用や,アプリケーションのプラグインが可能な移植性・拡張性に優れたソフトウェアプラットフォーム,無線を活用してソフトウェアを更新するOTA(Over the Air)技術などを開発している。
日立グループはその他にも,車内外通信とセキュリティを管理するユニット(Gateway Unit)や,車外通信ユニット(Telematics Control Unit),高精度地図ユニット(High Definition Map)など,高度自動運転車両に必要なECUを数多く開発し,自動運転システムのシステムサプライヤーをめざしている。
(日立オートモティブシステムズ株式会社)