1.ディペンダブルブロックチェーン
社会課題の複雑化に伴い,単一業種での課題解決が困難になりつつある中,業種をまたいだオープンかつセキュアな取引きを実現するブロックチェーンが注目を集めている。例えば,サプライチェーンにおける受発注情報と銀行サービスをブロックチェーン上でシームレスに連携させることにより,企業の資金繰りを改善する迅速なサプライチェーンファイナンスを実現できると考えられる。
日立は,このようなブロックチェーンの提供価値を11のパターンに整理したブロックチェーンパターンブックを開発し,異業種連携による社会課題解決型のユースケース開発を迅速化した。また,このようなユースケースを実現するブロックチェーン基盤として,PBI(Public Biometrics Infrastructure)を活用して認証を厳正化するなど,社会インフラとしての利用に耐える信頼性を備えたディペンダブルブロックチェーン基盤を開発している。
今後は,ディペンダブルブロックチェーン上での異業種連携ユースケースの社会実装を推進していく。