1. VPP共通ソリューションパッケージ「CURSUS-VPP」
バーチャルパワープラント(VPP:Virtual Power Plant)は,ICT(Information and Communication Technology)を用いて太陽光発電や蓄電池などの分散型エネルギー源をあたかも一つの従来型電源のように制御・活用する技術であり,日本でも,経済産業省による「バーチャルパワープラント構築実証事業」として,電力の需給調整に活用する実証が進められている。
日立は,デマンドレスポンスにおける国際標準プロトコルOpenADR(Automated Demand Response)による通信などのDRAS(Demand Response Automation Server)の基本的な機能を,VPP共通ソリューションパッケージ「CURSUS-VPP」として開発した。CURSUS-VPPは,上述の実証事業において,A事業者のDRASやB-1事業者(アグリゲーションコーディネーター)のDRASにて活用されている。また,OpenADR通信機能をユーザープログラムから呼び出すためのAPI(Application Programming Interface)を有しており,B-1事業者(リソースアグリゲータ)のDRASでも活用されている。