1. 画像診断ワークフローのITによる効率化
近年,医療の質と効率の改善に向け,初診・診断・治療・予後を一つのワークフローとして最適化する動向が加速しており,診療部門を越えた患者単位の情報統合の重要性が高まっている。特に画像診断の領域では,米国において2020年から,AUC(Appropriate Use Criteria)が本格的に導入され,撮像前に意思決定支援システムを用いて事前審査を実施し,その結果を,撮像と読影において添付しなければならなくなる予定である。
日立製作所ヘルスケアビジネスユニットでは,このワークフローの変化に伴う医療機関の負担増に対応すべく,2018年1月に買収した米国ビジスター社の読影ワークフロー統合技術と画像診断技術を統合し,撮像から読影までの情報統合を中心としたトータルソリューションを提供していく。
また今後,各国で医療の質と効率の改善に向けて同様の施策が導入されると想定し,地域の実情に合わせたカスタマイズを含めグローバル展開していく。