水分野でのAI活用
都市経済活動の活発化に伴い,世界的に水需要が増加傾向にある。清澄な水を得るための水処理には相応のエネルギーが必要であり,その低減は水事業者にとって大きな関心事の一つである。水処理システムは原水性状が大きく変動するものであり,これに対応する複数のユニットプロセスの組み合わせであることが特徴である。このため,適正な運転制御の遂行にあたっては,明示的な物理化学現象モデルだけでは対応できないケースも多く,運転履歴データに内在する暗黙知の活用が期待されてきた。
日立グループは,AI技術「Hitachi AI Technology/H」の社会インフラへの展開を推進しており,今後,水処理システムへの適用も積極的に進め,安全・安心な水供給に貢献していく。