IoTプラットフォーム事業はこれまで米国を中心に,主機のデータをクラウド側に集め,実稼働データを分析して機器を有効に活用するためのソリューションを提供するタイプが主流であった。一方で,顧客の経営課題の解決に目を向けると,自社の主機データのみを分析するだけでは必ずしも十分ではなく,既存・他社品を含めた多様なIT/OTシステムとつなげることと,分析結果を現場オペレーションにフィードバックして全体効率化を図ることが望まれる。
日立は,これらを実現するために必要なIoTプラットフォームを提案している。本稿では,IoTプラットフォームのアーキテクチャ,および,同プラットフォームを構成する基本機能群について主に紹介する。また,今後ますます必要性を増すセキュリティに対する取り組みについても述べる。