CO2を低減できる低コストな地産地消のエネルギーシステムの構築をめざし,地域の未利用資源を活用した低濃度のバイオエタノールを利用する高効率利用技術の開発を進めている。
低濃度エタノールは大量の水を含んでおり,低コストで安全であるが,燃えにくく使いづらい燃料である。この燃えにくい燃料を使いこなすためのエンジンシステムとして,水とエタノールから水素を作り,水素を活用したシステムの高効率化と実用化のための技術検証を行っている。高効率化の検討では,水素を混合したエンジンで希薄燃焼によって熱効率45%を実現し,実用化の検証では宮古島で作った燃料を利用した運転検証を進めている。