中国や中東諸国で多く計画されているランドマーク級超高層ビル市場では,強いブランド力と高い信頼性を示す技術プレゼンスが競争力優位条件である。世界最高速エレベーターの開発は,エレベーター研究塔G1TOWER建設時からの目標であり,要素技術開発や検証試験を重ねてきた結果,日立は広州周大福金融中心で分速1,200 mエレベーターを受注した。
本開発では,大容量の駆動装置と信頼性の高い安全システム,乗客の快適性を実現する乗りかご装置と施工技術などを確立した。2016年5月に分速1,200 mでの走行を実証し,エレベーター世界最高速度(2016年5月時点,日立調べ)を達成した。