世界最大のエレベーター市場である中国では,世界のエレベーターメーカーが参入しているばかりではなく,国内メーカーも急速に成長し,製品を投入している。
これに対し,日立は競争力のある中国国産機種の開発に注力し,2010年にCA(China Ace)シリーズを市場へ投入した。現在では,高速機種から機械室レス機種までのフルラインアップをそろえた日立の主力製品であり,受注台数の約半数を占めている。
CAシリーズでは,大規模化する建築施設に対して高速・大容量化を推進し,エレベーター占有空間の縮小を望む顧客向けに省スペース化を図るとともに,省エネルギー化の要求に対しては回生コンバータの適用やLED照明の採用などによる消費電力削減を実現している。